骨折

以下のような症状はありませんか?

など

骨折とは

骨組織が完全に折れた状態が骨折ですが、それだけではありません。骨にヒビが入った場合も「ズレない骨折」とするため、骨の一部が潰れたり、欠けたり、へこんだ状態であっても骨折とされます。

骨折の原因

主な原因は、外傷とされます。それ以外では、疲労によるものや病気によるものなどがあります。

骨折の種類

単純骨折(閉鎖骨折)

皮膚表面から骨が露出していない骨折を、単純骨折と言います。

複雑骨折(開放骨折)

骨折した部位の皮膚も損傷することで骨が露出した状態を、複雑骨折と言います。

粉砕骨折

強い衝撃や骨粗鬆症の人が転倒した際に起こりやすい骨折で、骨が粉々に砕けてしまう骨折です。交通事故やスポーツによる外傷や障害に多く見られます。

疲労骨折

骨の同じ部分に長く力がかかることで骨が折れた状態です。足腰によく見られるほか、女性ホルモンが減少によって骨折となることがあります。

圧迫骨折

老化や骨粗鬆症によって骨が脆くなって起こります。骨が潰れたように変形します。主に、背中や腰に激しい痛みが生じます。

剥離骨折

腱や靭帯の結合部より骨が剥がれてしまう状態です。日常の動作が原因となり、外部からの衝撃によって起こります。

皮下骨折

外見では分かりにくいですが、皮膚の下で骨折している状態です。内出血が起こり、あざが次第に変色します。

骨折の診断

骨折の症状を確認した後に、X線検査を行います。X線検査により診断できますが、X線写真に反映しにくい骨折の場合は、CT検査を行います。また、お子様の骨折は画像に写らないこともあるため、その場合はケガを負っていない側もX線検査して比較することもあります。

骨折治りかけズキズキする?
骨折が治るまで

骨折が治るまでには、以下の3つの段階を経ます。「炎症期」、「修復期」「リモデリング期」があり、あらゆる細胞群が互いに影響し合って修復していきます。

炎症期

骨折後、患部周辺はズキズキと強く痛みが出て腫れます。これは免疫系細胞の活動と血流量が増加しているのが原因です。ダメージを受けた骨の破片や組織、内出血した血液が細胞によって掃除されています。

修復期

折れた骨が徐々に仮骨といって新しい骨に変わります。仮骨は未熟な骨で、ゴムのように柔軟でカルシウムを含有していません。

リモデリング期

仮骨が少しずつ強い骨に置き換わります。骨が本来の正常な状態に修復される時期をリモデリング期と言います。

骨折の治療

骨には生きている細胞があるため、骨折しても修復する能力があります。特に、骨折部のズレや動きが小さく、元気な細胞がある場合は骨が付きやすいとされます。骨折の治療方法や修復までの期間は、骨の折れ方によって異なります。
手術治療を要する場合も、ギブスで治す場合も、骨折部に生きている細胞があることによって治り方が早いため、この細胞に配慮して治療を行います。

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